恋愛キログラム
プロローグ。
「ごめん……好きなヤツいてさ」
「…しつこい。諦めてくれない?」
「ありがとう。でも、付き合うとかは無理だから」
あれ?
うち、なんでいろんな人にフラれてるの?
「これからは距離置いてもらえないかな?」
「うざいから近寄んなよ!」
相手が殴ろうとしてきた。
え?ちょっとまっ───
ガタッ、ドーン!!
ピピピピ、ピピピ……
目を開くと、そこには自分の部屋が見えた。
……どうやらベットから落ちたらしい。
夢落ちだ。
「イタタ……夢かよ…」
しばらくぼーっと天井を見つめていた。
「莉瑠ー、いいかげん起きなさい!!」
一階からお母さんの声がする。
あ、そっか。
今日、学校か。