スタイリストに恋してます【完】
・久しぶりの彼は
放課後
財布の中から取り出した
後藤田さんの名刺取り出す
グアムでの撮影の会議のときにもらったもの
本当は、社長に直接連絡したいんだけど
連絡先知らないし
会おうと思っても、もううちの事務所には来てくれないし
これしかないんだ
ピッピッと
一つ一つ時間をかけて数字をうち、
恐る恐る携帯を耳に当てる
rururururu……
『はい。後藤田です』
思ったよりもはやくでて
正直焦った
「あ、る、るいです!」
『あー!るいちゃん!?お久しぶりです』
久しぶりの後藤田さんは
まえと同じように接してくれた
『で、どーしたの?葵?』
「は、はい」
私は後藤田さんに
社長にあいたい
人目につかないところで
と伝えた