スタイリストに恋してます【完】
・好きです付き合ってください
数秒して
「どーぞ」
と声が聞こえ
ゆっくりとドアを開ける
部屋の中に社長の姿はない
でも、部屋の奥にある大きな、まさに映画の中の社長が座っているような
椅子が左右に回っている
「充、確か雑誌の取材何件かきてただろ。一件に絞っとけ」
…
社長、わたしのこと
後藤田さんと勘違いしてるみたい
「それは、困ります。全部出てください。」
いつもと違う声に驚いたのか
椅子は180度回転し
正面を向いた