presidentー手紙ー
きっかけ
カタンッ

「あ、あの…」

顔を赤くしながら『恭さん』に話しかける佐奈。

「………」

「あ、あの!」

「………」

「あ、あの!!」

「あ、ごめんね~呼んだ~?」

佐奈の言葉にやっと反応したか。というかやっぱり語尾を伸ばすんだ…

「あ、あの!!私!!結城佐奈って言います!!」

「そうなんだ~よろしくね~♪佐奈ちゃんって呼んでいい?カワイイね~♪」

女タラシ……?

しかも『♪』ついてるぞ。

「あ、はい!!全然いいです!!恭さんに呼んでもらえて光栄です!!」

「そんなにかしこまらなくてもいいのに~タメなんだから~」

佐奈はさっきからずっと顔が赤くなりっぱなしだ。

「あ、いえ、その、」

「あ、それよりさ~あそこにいるの、佐奈ちゃんの友達~?」

佐奈が頑張って返事を考えていたのに話変えた!!

しかも私達指差してる!?

「え?あ、あぁ…はい。」

「そうなんだ~あ、ねぇねぇ、君たちもおいでよ~」

私達は恭さんに呼ばれた事で緊張しながらも向かうハメになった。

「あの!!恭さん!!私、持枝麻友って言います!!あの…彼氏が『葉龍』にいます!!」

「私は佐奈の双子の姉で、佳奈って言います!!」

「よろしくね~あ、葉龍に彼氏がいるって…名前は~?」

「あ、えっと、黒矢利斗-クロヤリトです!!-」

「あぁ~あの恵の事が大好きな子!!」
< 24 / 41 >

この作品をシェア

pagetop