お嬢様になりました。
玄関広間に着くと、メイドさんたちがまたしても綺麗に整列していてギョッとした。
階段をおり、広間に足をつけるとメイドさんたちの声が重なった。
「いってらっしゃいませ」
「い、いってきます」
メイドさんたちは頭を下げたままピクリとも動かない。
やっぱりこの雰囲気、気まずい。
ドアに向かって足を進めると、メイド長の丸井さんがドアを開けてくれていた。
「ありがとうございます」
「とんでもございません。 葵お嬢様、お気を付けて行ってらっしゃいませ」
「はい、いってきます」
外に出ると荒木さんが車の後部座席に繋がるドアを開けて立っていた。
もうこれには流石に驚かなくなったけど、毎回リムジンで移動ってどうなの?
「荒木さん」
「何でしょうか?」
「鞄が見当たらないんですけど……」
「鞄でしたらお車の中にご準備しております」
「えっ!? そうなんですか!? ありがとうございます」
至れり尽くせりで本当に申し訳ない。
車の中に乗り込むと、黒皮のショルダーバッグがシートの上に置かれていた。
このバッグも高そう。
階段をおり、広間に足をつけるとメイドさんたちの声が重なった。
「いってらっしゃいませ」
「い、いってきます」
メイドさんたちは頭を下げたままピクリとも動かない。
やっぱりこの雰囲気、気まずい。
ドアに向かって足を進めると、メイド長の丸井さんがドアを開けてくれていた。
「ありがとうございます」
「とんでもございません。 葵お嬢様、お気を付けて行ってらっしゃいませ」
「はい、いってきます」
外に出ると荒木さんが車の後部座席に繋がるドアを開けて立っていた。
もうこれには流石に驚かなくなったけど、毎回リムジンで移動ってどうなの?
「荒木さん」
「何でしょうか?」
「鞄が見当たらないんですけど……」
「鞄でしたらお車の中にご準備しております」
「えっ!? そうなんですか!? ありがとうございます」
至れり尽くせりで本当に申し訳ない。
車の中に乗り込むと、黒皮のショルダーバッグがシートの上に置かれていた。
このバッグも高そう。