しいと星屑



水で濡れた私の手は、冷たかった

いや、当たり前のことなんだけどさ


今読んでいる恋愛小説を思い出すと、
どうしても暖める何かが欲しくなる


友達?彼氏?


もしかしたら、私は無意識のうちに
そういうものを求めていたのかも


教室で騒いだり遊んだりしている子を見ると
少し、羨ましいなって思う


私も笑いたい

私もケンカしたい

私も仲直りしたい


でも私なんかがあの輪に入っても
どうせ浮いてしまうだけだし

きっと何も話せないだろう


自分から話すことが出来ないだろうし
皆を笑わす事のできる自信が無い


つまんないから、私は。


つまんなくて、冴えないから。


暗いから。




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