しいと星屑
ーまもなく、××駅××駅です
車内に流れるアナウンスと共に、
私は渦巻きの中から解放された
我に返った私は、
気をとりなおして電車から降りた
朝から何悩んでるの私!
一日が暗くなっちゃうよ!
自分で自分を必死で叱りつけた
これも、自分の性格を変える為の対策
前向きに、前向きに物事を考えよう
そう自分に言い聞かせる
だけどやっぱり、
自分に自信を持つことは難しかった
今まで長年この性格だったせいだ。
ほんと、自分が嫌だ…
そんな事を考えながら、
駅の改札口を出た時だった
私の目の前にいたのは、
肌が白くて、背はそこまで高くなくて
まるで女の子のような容姿に
どこか寂しげな表情をした男の子だった
そう、あの子。