しいと星屑
だ、ダメだ、焦っちゃ
何も反応してくれない彼
私は何を言うべきなんだろう
えーと…
えーと…
言葉を探していると、
彼は私の方へ歩み寄った
「ごめん、僕急いでるから」
「え?」
私から出たのは、へんてこな声だった
彼は学校に向かう道のりを、
スタスタと歩いて行った
そ…そんなあ!
私はショックで、
ショックのあまりに地面に座り込んだ
ようやく話せると思ったのに。
ようやく名前を聞けると思ったのに。