しいと星屑


通学路…一緒なのかな?


確かに彼は、同じ電車から降りてきた


もしかすると、

毎朝同じ時間の電車なのかもしれない


だとすれば、私としては嬉しい


『奇遇』という名の口実を使って、
あの子に毎朝会えるじゃない


私は嬉しいと思う反面、
複雑な気持ちがあった


何故私はこんなにも、

あの子の事を知りたくなるのかが、

どうしても分からない。





ただ、彼の眼を見ると思うんだ






"この子は何かを抱え込んでいる"

と。




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