しいと星屑
「ねえ千文ちゃん、
何で私の事見つめてるの?」
!!
雪乃ちゃん気付いてたの!
「ごめん…!可愛いなあって思って…」
すると彼女は、可愛らしい真ん丸の目を
さらに真ん丸に見開いた
「可愛いって、私が?」
私はこくこくと頷いた
「まさかあ!
千文ちゃんの方が絶対可愛い」
またまたお世辞を…
そりゃあ、自分の事を
『可愛い』って言う人なんていないけど
「千文ちゃんてさあ、
清楚なお嬢さんって感じがするし」
私は思わず、本気で驚いた表情をした
清楚?お嬢さん?
私にはなんて不似合いな言葉なんだろう
本気で思ってるはずがないよ、
こんなに可愛い子が。
「千文ちゃんは、
もっと男子と話してみるべきよ絶対!」
雪乃ちゃんは、私の手をぐいっと掴んで
本気の目をして言った
私に、男子と話すなんて無理だよ…
すると彼女は、
私の机の上の本に目を落とした