しいと星屑
私と彼と電車
その日の帰り、私は雪乃ちゃんと
図書室で勉強をする事になった
雪乃ちゃんは英語がとにかく得意で、
私は英語が全く出来ない
英語の先生はよく言う
『英語を使いこなすのに一番重要なのは
"話す力"だ』
って。
私が苦手な理由、十分分かってます…
そんなこんなで勉強を開始してから
2時間が経っていた
私達は缶ジュースを飲みながら、
歩いて駅へと向かった
私と雪乃ちゃんは電車の方面が逆
少し寂しいけれど、
私達は『また明日』という言葉で別れる
ホームに行く階段を上っている途中、
私またもや発見してしまったんだ
"新見くん"を。
彼はホームのベンチに腰をかけ、
空を眺めていた
今日はなんてラッキーなんだろう
私は少しだけ上手に笑う練習をしながら
彼の座るベンチへと歩いて行った