しいと星屑
アルタイル
私と君と雪乃ちゃん
翌朝、私の瞼はすごくすごく重かった
昨夜ずっと夜更かしをしていたせいだ
私は昨夜、
心臓のドキドキが止まらなかった
ベッドの中で朔の事を思い出しては、
顔が熱くなって
今日話した事を思い出すと
少し、いやかなり、嬉しくなって
ベッドの中で足をバタバタさせていると
お母さんに「うるさい」と怒られた
こういうのってなんていうんだろう
と思った時、一番しっくりくる言葉は
"恋"だと分かったような気がした
恋……
まさか私が恋を体験する日が来るなんて
思ってもいなかったから。
私はこの時から心の中で、朔を
"君"と呼ぶことにした
そのくらい、なんだか心の距離が
狭まったような気がしたから。
私はなんだか、明日から少し違う生活が
待っているような気がした