しいと星屑

私は保健室のベッドの上で寝ていた

あまり記憶はないけれど、きっと、
私は倒れて保健室に運ばれたんだな


私は額に貼ってあった冷えピタを
ペリペリ、とゆっくり剥がした

冷えピタは、もうすっかり温くなって
冷えピタの役割を終えていたから


私はベッドの周りを取り囲むカーテンを
ゆっくりとめくった

すると私は、保健の先生と目があった


「あら椎名さん、目が覚めたのね」

「あっ…私、戻ります」

私は急いで上履きを履こうとした

けれどもそれは、先生に止められた

「今のままじゃ無理よ。また倒れるわ
しばらくここで休みなさい」

そう言われ、私は仕方なくベッドに
腰をおろした

すると先生は、私の方を向いて
困ったような顔をした

「椎名さん、なにか悩みでもある?」

「え?」

私は変な声で返事をしてしまった

「ストレスなどから、
具合が悪くなったりもするのよ」

「いえ、私はそんな…」

そう言いかけたとき、保健室のドアが
ガラガラと開く音がした



そこにいたのは、朔だった。


君は私の顔を見ると、
少し驚いたような顔をしていた

「どうしたの?新見くん」

先生は君に話しかけたんだ

すると君は、「体調が悪い」と言って
すぐに私の1つ隣のベッドへ入った


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