゜。秘密の極道彼氏 。°




私がワナワナと拳を震わせていると。




―――チュ。




…今の、なんの音っすかね。



「……ササ、今度こそ、殴って…いい?」



私のキレの最終型は、怒りを含んだ満面の笑みなんです。




「嫌だった?」




眉を下げて悲しそうに言うササ。




なぜそういう時だけ表なんだっ!




絶対確信犯だ……。





「嫌……じゃぁなぃ」





一気に笑顔になるササ。





殴りてぇっ!!




けど殴れないのが彼女である私の弱いとこ……。







< 110 / 307 >

この作品をシェア

pagetop