゜。秘密の極道彼氏 。°
私がワナワナと拳を震わせていると。
―――チュ。
…今の、なんの音っすかね。
「……ササ、今度こそ、殴って…いい?」
私のキレの最終型は、怒りを含んだ満面の笑みなんです。
「嫌だった?」
眉を下げて悲しそうに言うササ。
なぜそういう時だけ表なんだっ!
絶対確信犯だ……。
「嫌……じゃぁなぃ」
一気に笑顔になるササ。
殴りてぇっ!!
けど殴れないのが彼女である私の弱いとこ……。