゜。秘密の極道彼氏 。°
思った通り、ポカーンとしてる直唯さん。
「…どういうこった?」
「だから、俺も知らないんですよ。見ている限り、キレるとああなるみたいなんですけど」
「キレる?あのいつもホンワカ沙茶が?」
「はい。というか…なんなんでしょうね……」
「沙茶と闘ってた女は誰だ?」
「沙茶の彼女ですよ。日本1強い女子高生」
「ふーむ」
直唯さんはあごに手を当て考え出した。
まぁ、考えても答えは出ないと思うが。
「朱雀くーん?」
俺は遥ちゃんの呼ぶ声を聞いて、最後に…と、俺の考えを告げた。
「あれは、たぶんですけど。……沙茶の『素』なんだと思います。裏とかじゃない……本当の…素……」