゜。秘密の極道彼氏 。°
私は口元に笑みを浮かべながら、頭を押さえてうずくまる直唯を見下ろした。
「…私さぁ、これでも少年野球の助っ人よくやってたんだよね……」
まぁ、助っ人だけなんだけど。
私が出ると勝てるってすごい神様あつかいされたけれども。
「…ぐっ…このやろー…!」
直唯がいきなり起き上がって殴りかかってくる。
一目で分かる。
こいつ、最近動いて無いなって。
だって鈍いし弱いもん。
今度はその手をつかんで投げようとしたけど…
「來華…キレてなくても…だめだよ?」
と、笑顔のササに止められた。
ササが直唯の拳をつかんでる状態。
けど何度も見てると分かる。
……ササもキレてる。