゜。秘密の極道彼氏 。°
直唯さん硬直。
固まってますよ?
「直唯……次はてめぇの番だ」
「…っチっ」
舌打ちしたかと思ったら、私たちの上の方に視線を移した。
「…須中!!逃げようとしてんじゃねぇよ!!」
……須中?
須中って…―――
違ってほしいという希望と、もしやという疑問。
確かめる為に振り向いた私の眼に映ったのは……
「…真央…!?」
苦々しい顔をした真央だった。
「な…んで…?」
「なんでって……ひどいね、來華は。
俺、來華に会う為にわざわざここまで来たんだよ?
來華が好きだから、自分のものにする為に。
來華の為にコンタクトにしたし、自分自身強くもなった。
けど、來華の隣には……クッ。邪魔者がいたからさぁー。
ちょうど、直唯に協力して二人を引き離そうって案持ちかけられたから。
お父さんに協力してもらっちゃった」