゜。秘密の極道彼氏 。°
中学になって、朱雀が来た。
俺の護衛として。
両親は無理にでも俺を当主にしたかったらしい。
だから、朱雀の前でも、弱い奴を演じた。
朱雀にはずいぶん迷惑かけただろうな。
けど、おとなしくしてたせいで、呼び出されることが多くなった。
俺は、まぁヤクザの家系だからな。
キレはしなくても、イラつく。
殴られないために、体を鍛えた。
といっても、逃げるために。
朱雀がいるときは朱雀に任せるようにしてたけど、一人の時は自分で逃げるようにしていた。
喧嘩をしたら、強いだろうと自分でも思ったけど、絶対そういうことはしたくなかった。