゜。秘密の極道彼氏 。°
「ふぅーっと」
連れてこられたのは近所の大きな公園。
もう夕暮れだから人気はほぼない。
「どうしたの、ササ」
私とササは噴水前のベンチに座った。
ササはため息をつくと前髪を上に掻きあげる。
イケメン顔が表れて―――
「あーもう。自分の家ながら、あの家疲れんだけど!」
言葉使いからして、素ですな……。
「ん?そういえば。家でも表なの?」
「そう。だから疲れんだよ……。あのジジイども好きなの選べとか言って、ウザい女家に置くし」
あ、それが美女軍団……。