゜。秘密の極道彼氏 。°
「私…馬鹿だね…。ササの誤解解きたかったからって…ササの素顔見せちゃって……。ホントは誰にも見せたくないのに…。それに素までばれちゃって…。
ゴメンね?」
私はササの顔が見れなくて、思わずうつむいていた。
ふっと、頬にぬくもりを感じて。
顔を上げたら気付いた。
ササが私の頬を両手で包みこんでいた。
「…えっ?……んっ…」
そのまま顔が近づいてきて。
甘く、優しいキスが落ちてきた。
頬にあてられた手の親指は動いて、何かを拭いているよう。
すぐ、ササの顔と唇は離れて。
「泣くなよ……」
え?