あの日の1P
1章 ~転校~
―ピリリリリ・・・
目覚まし時計が部屋に鳴り響く。
重い体を動かしながら、おばあちゃんが待つ、リビングへ私は行く。
私は田舎へと引っ越してきたの。
前の学校でいじめられてたから。
逃げたんじゃない。 楽になりたかっただけ。
ちょっと男子にモテたから。
ちょっと成績がよかったから。
ちょっと先生からひいきされてたから。
なんで私がいじめられなきゃいけないの?
なんで・・・?
田舎では、いじめがないことを信じてここに来た。
たとえ、いじめがあって、また、私が標的になったとしても、
私は負けない・・・。
誰も信じない・・・。