あの日の1P
「結衣、起きてきたとね。
はよ、朝ごはん食べて学校へ行きんしゃいね」
「うん・・・。」
「大丈夫か?顔色、悪いとよ」
「初めてここの学校へ行くから緊張してるだけだから、大丈夫だよ」
「そうか・・・。緊張するかもしんないけど、結衣ならきっと大丈夫やけん」
そのおばあちゃんの『大丈夫』という一言が、私の背中を強く押してくれるの。
おばあちゃんとは、3歳のとき以来会ってないから、
まだ、祖母と孫の関係になりきれてない・・・。
どこか、遠慮していて、素直に気持ちを伝えてはいけないって思っちゃう・・・。