【BL】仕方ないじゃん!
「なぁ、あんま可愛いことされると襲いたくなるんだけど」
「こ、ここでは困るよ!」
「ふーん、ここじゃなかったらいいんだ?」
意地悪く問いかければ、景は口をもごもごと動かす。
「それは、まぁ………」
「言ったからな?覚えとけよ?」
俺の言葉に無言で頷く。
「さて、教室行くか。」
戻ろうとした俺の手を景が引っ張った。
「ん?」
「あんまりあの子に…………やっぱり何でもない。」
言いたいことが分かったから、頭を撫で微笑んでやる。
「大丈夫だよ。俺が好きなのはお前だから。な?」
「うん。」
景が納得したのを確認して、教室へと足を向けた。