爆弾☆トリップ~平安絵巻・安倍晴明は俺様だった!?~

辺りを見回しても、真っ暗で何も見えなくて。


気のせいかな?


フウッと息を吐いた。


「……て…るよ。」


やっぱり声が聞こえた!!


しかも、男の人の声。


慌てて周りを見渡しても、真っ暗な闇の世界が続くだけ。


「どこにいるの!?」


大きく叫んで後ろを振り返った時。


腰回りに何か巻きつく感覚がして。


「えっ!?」


驚いた瞬間、背後から引っ張られた。


それと同時に。


耳元で微かに男の人の声が聞こえて。


「助けてやるよ。お前ならな。」


気のせいかと思ったけど。


ハッと我に返って目の前に飛び込んできたのは。


絶世のイケメンの顔だった。

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