爆弾☆トリップ~平安絵巻・安倍晴明は俺様だった!?~
「骨董品なんて分かんないけど…ガラクタの間違いじゃないの?」
平賀源内の使ったキセルと書かれた、ショーケースに入ったキセルをマジマジと見た。
大体、そんなものだたら、こんな田舎町の潰れかけた骨董屋になんかないでしょ。
今頃、博物館で大事に飾られているよ。
口元を引きつらせながら。
フッと鼻で笑った。
お店の中には、面白そうなものが結構あって。
中世の本やタヌキの大きな置物。
唐の時代に使われていた食器と出産祝いと黄ばんだのしがついたまま未開封の食器。
この統一感のなさは何?
タヌキの置物や黄ばんだ箱の普通の食器が、骨董屋ってよりガラクタ屋って感じで。
唐の時代の食器も、偽物っぽく見える。
しかも、この茶色くすすけているツボは何?
ツボってより…瓶(かめ)の間違いじゃない?
そっと中をのぞいてみるけど。
「ゴホッ!!ゴホッ!!」
むせ返るようなホコリ臭さ。
足元の値段を見て顔は青ざめて行く。