無題(空間)
任務はつまらない、さっさと終わらせてしまおうか。


エンペルは、先ほどからざわめく
大きな木をながめて、独り言。


「この木、こんな所に・・・」
何の事なのか、さっぱり
分かりはしない。


エンペルは立ち上がり、歩み始める。


行き先などない。ただ、ひたすら
歩んでいくだけ。


いずれは立ち止まるであろう。今は
ひたすら歩んでいくだけ。


歩めば必ず、障害にぶつかる。
その障害こそが任務。


障害にぶつかり、破壊する。
使命、任務。


エンペルはひたすら歩む。
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