無題(空間)
「心無き若者よ。貴様は何を望む?」
昔、ある一人の男からそう言われ、
「その先にある真実」
と、俺は告げた。


今思えば、真実とは、いったい
何なのだろうか。


力で得た幸福は本当に幸福と
呼べるようなものなのだろうか。


自分だけが良ければ後は
どうでもいいなどという、思いは・・・
幸福という思いなのだろうか?


そんなことはどうでもいい。
今は任務に集中しろ。


グ~・・・
何かが音を立てた。


気付いていなかったのだが
エンペルは腹が減っていた。


飯、飯・・・
辺りをキョロキョロと見渡してみる。


すると、見覚えのある
建物が目に留まった。


「ろー・・・そん?」


そう、それはLAWSON。
前に来たとき、食べ物や、飲み物を
買えることを知った。


しかし、今は金がない・・・
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