無題(空間)
そのベッドの上に
見慣れた女が寝ていやがる・・・
寝ている女・・・少女。


見ただけで、少し腹がたった。
エンペルは寝ている
少女に、近寄った。


久しぶりに見る顔だ。
何年ぶりの再会だろうか。
少女はエンペルの
存在に気付くことなく、夢の中・・・


エンペルはそっと
少女の頬に手をそえる。
そして、顔を近づけていく・・・
徐々に近づいてきた顔が、もう少しで
少女にあたりそうになる。


あたりそうになる顔を止めた
エンペルは、寝ている
少女に向かって、こう言った。
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