REALLY
「むしろ反抗したいぐらいだ」


なんて身勝手な、
主人はまだ言葉を続ける。


「言いたい事はそれだけ?…なら帰ってくれないかな。私は他にやることがあるんだ」


言い終わるとまた椅子をクルッと回し、コチラに背を向けようとした。


「待てや」


回る椅子を片手で止め、鶴嫁怪は主人を自分の方へと向けさせた。

その行動に若干驚いた顔を作る主人。
だがすぐに愛想のある笑みに変わる。



「まだ、何か?」

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