REALLY
「最近トランプ遊びにハマっていてね。いつも"あの子"に相手してもらってるんだ」

「あの子……」

「あぁ、君にとっては私のペットにしか見えないだろうけど、あの子は知能も身体能力も優れている素晴らしい生き物さ。

今度見せてあげるよ」


今度、のところでチラッと見てくる主人に鶴嫁怪は「ケッ」と悪態をつく。


「今度やて?ナイナイ、そんなんあらへんわ。あんさんとは今日限り、会うことなんてあらへん」


手を振って「ナイナイ」を連呼する姿に何を見たか、主人はフッと笑う。


「それはどうかな。私にはそんな未来なんて"見えない"けど」

「………。」


どうやらコイツとは気が会わなさそうだ。

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