REALLY
「この私が阿呆……?」

「ッハ、ただの阿呆やないわっ、ドドドドド阿呆やっ!どーしようもない阿呆やっちゅーのっっ!!」

「へぇ~、そんな口聞けるのも今の内だよ?ゲームが終われば、君は私に土下座して『姐さん助けてぇなっ』なーんて言うハメになるんだからなっ」

「へー、ふーん、ほぉー?そーゆー未来でも見えとるんかいな?でも残念。ンなしょーもない未来なんか変えたるわっ!人間舐めんなやぁっ、【嘘つき悪魔】風情がぁっ!!」


鶴嫁怪の怒りボルテージは止まらない。だが主人もまた止まらない。はて、どうすればいいのやら。


「あー、もうっ。なんならゲームで分からせてあげるよっ。知ってるかい?ポーカーってのは心理戦。つまり嘘も有りの騙し合いさぁっ!
嘘つき悪魔の私に勝てるかなぁっ?大切な人、守れるかなぁっ?ほらほらゲームを始めるよっ。後戻りはもうできない。

死ぬ覚悟をチョウダイなああっ」

「ハンッ、こっちやて毎日死に物狂いで生きとるさかいっ。あんさんみたいに力ばっか頼っとるやつと一緒にせんといてっ」

「力に頼るぅう?それはドッチのことを言ってるの?君自身に言い聞かせてるのぉおっっ??」


「あんやと?ド阿呆がぁっ」

「うるさい、馬ぁー鹿ッッ」





「「勝負だ(や)ッッ!」」

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