REALLY
普通の人なら気味悪くなりさっさと帰るだろうが、コチラとしては好都合。


「歓迎、してくれとるんやろか」


隙間に手をかけ、ゆっくり扉を開く。カビ臭さが一気に押し寄せたがそれもまた風情の一つ。


「ごめんくださーい」


いるはずであろうこの館の主人に許しを得て、ギシギシ音のなる館に足を踏み入れる。


辺りを見回しながら奥へと進む。蜘蛛の巣があるどころか巨大蜘蛛に立派な鼠まで。

ますます風情がいい。


階段を見つけたので近づく。2階に続く螺旋階段と地下へと続く螺旋階段。

さぁ、どっちへ行こうか。

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