REALLY
「本気にしたかい?おいおい、君は嘘を見抜く力がないのか、ん?それとも何だ、まさかさっきの失態に落ち込んで嘘をスンナリ受け入れてしまったのか。

君は弱くない、力はね。

弱いのは精神だ。もう少し耐性をつけなければ君は今頃心が折れてる。
嘘を見抜く力と精神力。それが今の君に足りないものさ」

「………ゃ…」

「ん?」





「ふっざけんなやああっっ!!」


怒鳴る鶴嫁怪の迫力に吹っ飛ばされそうになる主人。無事、椅子からは落ちなかったが。


「嘘やて?!まぁーたやられてもうたっ、くっそぅ……こんなん姐さんに会わす顔ないやないの!しゃーない、あともう2回勝って姐さんに褒めてもらわな僕の気が収まらへんっ!あぁーっ、姐さんに会いたいっ。早く勝負終わらして姐さんとこ行きたいわ!!」

「………。」


え、なにコイツ。ネタバレしたらすっげー元気なりやがった。やっぱコイツ馬鹿?馬鹿なの?、と主人が思ったことは内密に。


「あーもーっ、ウジウジすんなんて僕らしくあらへんっ、さっさとケリつけようやぁ、嘘つき悪魔っ!」


再度音をたてて座る鶴嫁怪を呆然と見つめていた主人だったが、鶴嫁怪と目が合ったため、ビクッと体を震わせ、慌ててシャッフルを再開する。


「そ、そうだなっ、…それでは2開戦を始めようか」

「ぅしっ、やったるでぇっ!」


そうして始まる二回戦。

ウソかホントか。

馬鹿か阿呆か。

悪魔か人か。


勝利を掴むは、
はてさてドチラか。

< 30 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop