REALLY



「フラッシュ!」

「フルハウス!」

「ロイヤルストレートフラッシュ!」


「………。」


2、3、4開戦と一気に突入し、その全てを鶴嫁怪は勝っていた。覚悟を持って全力で、とは確かに言ったがホントに全力を出してきた。

只今鶴嫁怪のチップ7体、主人2体だ。形勢逆転といったところか、それとも主人の策略か。


「くくっ……!弱いなぁ、あんさん。そんなんでよくあんな事言えたなぁ?どーしよーもない阿呆やわぁ。ホンマ、可笑しいわぁ、笑えるわぁ」

「……~~っっ」


いや、策略の可能性は大分低いぞ。

今度は主人が悔しそうに顔を歪ませる。対して鶴嫁怪は有頂天。馬鹿がさらに馬鹿な顔をしている。


「ほんなら5開戦といきましょか?今度のディーラーは僕やね。せや、なんなら代わりましょか?ま、代わっても僕が勝つに決まっとるさかい」

「…っ、なめおって……ッッ」

「くくっ……威勢ええこは嫌いやないで?くくくっ……」

「(ピキッ…)ほぉ……?ならコチラも本気を出そうか。青二才にはまだ負けていられないのでね」

「まーだそんな口聞けるんかいな。なんならコッチかて徹底的に潰したるわっ」

「ふん、そう言っていられるのも今のうちだ」


火花を散らせて5開戦。

ホントが、

馬鹿が

人が、優勢。


ラストに向けて、火花をドカーンと散らせましょう。

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