REALLY
「ちゅーことは……」

「君の勝ち、とも言えるね」


ニッコリ、笑う主人の言葉に鶴嫁怪はもう一度確認する。


「ホンマに嘘やないんやな……?」

「あぁ、嘘ではないよ」

「ホンマ……ホンマに………」


震える手が止まらない。先程から騙し騙しの連発だったのだ。こんな終わりを迎えれるなど思いもしなかった。


「や、やった「ただし、本当に君の勝ちとは言えないな」

………は?」


喜びを遮る主人の声。主人はコチラを向いてニヤリと口角を上げる。


「な、なんやっ。さっき嘘やない言うたやんか。なに今更言うとんねやっ」

「うーん、確かに君の勝ちだが……君はさっきのやりとりを覚えているかい?

『それじゃぁ君は認めるんだね?…私の方が強い役だと』

『しゃーないっ、認めたるわっ』


………ってね。それともアレかい?君も私のように嘘をつくというのかい?……おかしいなぁ、それじゃぁ君は姐さんへの気持ちも嘘だということになるね。そうか、そうか。君の姐さんへの気持ちはその程度だったのか」


ハァ……、溜め息をついて肩をすくめる主人に、やはり乗るのはコノ馬鹿で。

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