REALLY
「ようこそ、鶴嫁怪君?…いや、ここは親しみを込めて【鶴】と呼ぼうか」
柔和な笑みで迎え入れる主人に、鶴嫁怪はムッとした。
「【鶴】や呼んでええんは姐さんだけや。あんさんに呼ばれたぁない」
「姐さん、ねぇ……。君はシスコンか」
「うるさいわ。それにシスコンやない、僕は姐さんを一人の女性として愛しとるんや」
「へぇ、随分愛されてるんだね。【お琴】は」
【お琴 ーオコトー】は鶴嫁怪の姐さん。日本の蒼い着物に身を包み、結った長い髪にさんざしの花を型どった簪(かんざし)を差し、ドナ語(日本で言う関西弁)を話すのが特徴の人物。
鶴嫁怪が惚れ惚れするだけあり、とても綺麗(べっぴん)だ。
「…なんであんさんが姐さん知っとるんや」
「なんで、ねぇ……。答えとしては、そうだな。
私は全世界の生物の名前を知っている。ついでに言えば出来事、思考、本人も知らない(忘れた)記憶もね。
でもソレを知ったらツマンナイだろ?だから出来るだけ関わらないようにして、"見ないようにしている"。
……これが、お望みの答えだよ」
柔和な笑みで迎え入れる主人に、鶴嫁怪はムッとした。
「【鶴】や呼んでええんは姐さんだけや。あんさんに呼ばれたぁない」
「姐さん、ねぇ……。君はシスコンか」
「うるさいわ。それにシスコンやない、僕は姐さんを一人の女性として愛しとるんや」
「へぇ、随分愛されてるんだね。【お琴】は」
【お琴 ーオコトー】は鶴嫁怪の姐さん。日本の蒼い着物に身を包み、結った長い髪にさんざしの花を型どった簪(かんざし)を差し、ドナ語(日本で言う関西弁)を話すのが特徴の人物。
鶴嫁怪が惚れ惚れするだけあり、とても綺麗(べっぴん)だ。
「…なんであんさんが姐さん知っとるんや」
「なんで、ねぇ……。答えとしては、そうだな。
私は全世界の生物の名前を知っている。ついでに言えば出来事、思考、本人も知らない(忘れた)記憶もね。
でもソレを知ったらツマンナイだろ?だから出来るだけ関わらないようにして、"見ないようにしている"。
……これが、お望みの答えだよ」