REALLY
「ヒントは、『自由の反対』」

「自由の……」


自由の反対、といえば『束縛』か。確かにコノ主人はそういう類いが嫌いそうだ。


「…『束縛』とちゃうか?」

「ぶっぶー、確かにそれもそうだけどね。今の気持ち的には違うなぁ」



……気持ちて、オイ。そんなん知らんわ。

と言いたいトコロだがまた何か言われそうなので飲み込む。


「んー、分かんないか。それじゃぁ答えを言おう」


癪に触る言い方だが敢えて我慢。


「私は『責任』が嫌いなんだ。言葉だけでも虫酸が走るね」

「責任やと?」

「そうだよ、だから君の言う『ペットの行動は飼い主が責任を持つもの』っていう言い分には共感できない」

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