ミスティ
「嫌だから仕事あるし、今日は会うから無理だよ」
「たまにはいいでしょ」
金曜日の18時30分
表参道の駅に向かう途中で、そんな会話を毎週している気がする。
駅に向かう人々の波のなか、隣ではふんわりくるくるの髪の毛を揺らしながら薄い色のワンピースを着て、真っ白なヒールと今日もしっかりとメイクをしてぷるぷるの唇を尖らせながら、私にお誘いをかけてくる幼馴染がいる。
「最近冷たいじゃんかよ。飲み会に誘っても来てくれないしさ~」
ボスっ。
「いたっ」
そんな彼女の足元を見ながら同じ女性でも7cmが苦にならないのがずるいなと検討違いの考えをしていたら、思いっきり殴られた。
「話、聞いてないし・・・」
「ごめんごめん、そのヒールの凄さを考えてた」
「はぁ~なんかもう呆れた」
2ヶ月ぶりに彼に会うハズなのに私の格好というと・・・
毎日変わることのないスーツと7cmのお気に入りのヒール。
変わらずつけている香水と黒いバック。
ブーブー。ブーブーブー
「何、今日もダメなメール?」
カチャ。ピッ。ピ。
「そうみたい」
やっぱり、変化のない日常と変化のない彼との日常
「たまにはいいでしょ」
金曜日の18時30分
表参道の駅に向かう途中で、そんな会話を毎週している気がする。
駅に向かう人々の波のなか、隣ではふんわりくるくるの髪の毛を揺らしながら薄い色のワンピースを着て、真っ白なヒールと今日もしっかりとメイクをしてぷるぷるの唇を尖らせながら、私にお誘いをかけてくる幼馴染がいる。
「最近冷たいじゃんかよ。飲み会に誘っても来てくれないしさ~」
ボスっ。
「いたっ」
そんな彼女の足元を見ながら同じ女性でも7cmが苦にならないのがずるいなと検討違いの考えをしていたら、思いっきり殴られた。
「話、聞いてないし・・・」
「ごめんごめん、そのヒールの凄さを考えてた」
「はぁ~なんかもう呆れた」
2ヶ月ぶりに彼に会うハズなのに私の格好というと・・・
毎日変わることのないスーツと7cmのお気に入りのヒール。
変わらずつけている香水と黒いバック。
ブーブー。ブーブーブー
「何、今日もダメなメール?」
カチャ。ピッ。ピ。
「そうみたい」
やっぱり、変化のない日常と変化のない彼との日常