夜空に花火
「は?」

言葉が出ないあたしの代わりにナナコが聞いた。
タクが事の成り行きを話した。

マミは妊娠3ヶ月らしい。
留学が終わり、2月の半ばに帰ってきた。
ユウダイを忘れれなかったマミが会いにきた。
そしてユウダイに言ったんだって。
”最後にユウダイともう一度触れたい。そうしたら忘れるから。”
優しいユウダイはマミの気持ちを汲んだ。
あたしに悪いとはわかっていたものの、してしまったのだと。
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