夜空に花火
お昼前…携帯が震えた。
ナナコからだった。
玄関の前で自分を確認してドアを開けた。

車はよくわからないけど、セダンの白い車だった。
ナナコが助手席から声を出す。

「おはー☆後ろね!」

ナナコが前にいるなら当たり前でしょうが。
スモークが貼られていて中は見えないドアを開けた。

「こんにちは。」

穏やかで低く優しい声の主に心をときめかせる。

「こんにちは。」

車に乗り込み、ドアをしめた。
私の隣にはユウダイ…
爽やかなココナッツ系の香水の匂いがする。
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