夜空に花火
「ミサキ、どうするの?」

「付き合いたい。」


答えは決まっていた。
自分の好きな人が付き合おうって言ってくれて断る人がどこにいるの?

気づいたら学校が終わっていて、家に帰った。
夜になって仕事終わりのユウダイが車でやってきた。
ユウダイの車で向かった先は、あの高台。
この日も夜景がキレイに見えた。

先に口を開いたのはユウダイだった。
「マミは別れないって言った。だけど俺はミサキがすきだから別れたつもりでいる。マミも本当は向こうにいい奴いるんだ。でも失恋が怖いから、だから俺を手放したくないだけなんだよ。」

「私、付き合う。ユウダイがすき。彼女がいても諦めれなかった。ユウダイが私を見てくれるならそれでいい。」


私とユウダイの唇が重なった。
今度はユウダイから。
一月前にしたキスとは違う。
お互いの想いの込もったキスだった。
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