夜空に花火
タクとナナコが後ろで仲良く寝ている。

「楽しかったね!」

「紅葉キレイだったな!」

タクとたくさん話をしながら京都を出る。
途中で私の携帯が鳴った。

「もしもし。」

電話はお母さんからだった。

忘れてた。
明日からお父さんとお母さん、旅行に行くんだった。

「今帰ってるから。うん、はーい。」

「お母さん?なんだって?」

運転しながらタクが聞く。

「明日学校遅刻しないでねって。」
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