夜空に花火
食事を終えて会計を済ませて店を出た。
車に乗ろうとした時、ユズキが言った。

「あ……よ」

「えっ?」

お父さんが車のエンジンをかけて、か細い声で言ったユズキの声が聞こえなかった。

「なんでもねえよ。」

ユズキはそう言うと車に乗り込んだ。

私は気にも止めずに携帯を開いた。
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