好きになっちゃいけない!!
わからない・・・

何も分からない。

亜衣瑠がなにを言ってるのか。

なにを考えているのか。

なにをしようとしているのか。

・・・わからない。

テレビも音楽もかかっていない静かな部屋で、あたしはただ、亜衣瑠を見て呆然と立ちすくんでいた。


あたしが困惑してる間も、亜衣瑠はあたしの顔を睨みつけていた。

わからない。

なにが、あったの?

いろんな疑問が頭によぎっていつまでもなくならない。

でもそれは、そう、水みたい。

コップに次々と疑問という水を注がれて・・・

それが溢れると何も考えられなくなるんだ。


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