好きになっちゃいけない!!
あたしは怒って、彼の頬を叩いた。

痛そうに頬を手で押さえながら言う彼をキッと睨む。


「痛い?当たり前ジャン?たたいたもの!でもね、あんたが二股してる現場を見たときのあたしの心の傷みはそんなもんじゃないわ!・・・あきれたわ。・・・頭おかしい。別れますからね?」



そう言って、屋上から出て行った。


そう・・・あの時の彼はあたしだけを愛してくれている、と思っていた。



だけど・・・違った。


今回も、そうなってしまいそうで怖いの・・・


いままでの思い出まで壊したくなるあの感情がまた、自分の中に現れてしまうかも。



怖い。怖い・・・・


お願いだから・・・もう、誰もあたしを裏切らないで・・・失望させないで・・・
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