好きになっちゃいけない!!
許せない!!!

みゆ・・・許せない!!!


心友だと思ってたのに!


許せない!絶対に!


心友だったら普通はあたしの彼氏ってわかってるんだから、好きになんてならないし、誘惑したり告白しない。


許さない、許さない。


絶対に!!!


「そう・・・わかった・・・気持ちの変化はだれにでもあることよ。思いつめることないわ・・・ねえ・・・空海。幸せになって・・・?」


フッと笑うと、空海はコクリとうなずいた。


クルリと空海のいない方向を向くと、図書館から迷うことなく出て行った。


1度も振り返ることなく。


本当は別れたくなんてなくて・・・


今にも空海にはあたしのところに戻ってほしくて。


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