好きになっちゃいけない!!
だけれど、今のあたしにはその気持ちよりも、空海に戻ってほしい気持ちよりも・・・


みゆへの怖いくらいに膨らんでいく怒りの方が大きくて・・


止められない。


みゆの家に迷わず進んでいくこの足を止めることは出来なくて・・・


あっという間にみゆの家についていた。

みゆの家からはみゆのママが優しく迎えてくれた。


みゆはまだ帰っていなかった。

「じゃあ・・・リビングで待たせていただいていいですか?」


ニコリと笑うと、ソファに座る。


カチカチ・・・


時計の音しか聞こえない。


「ねえ・・・?亜衣瑠ちゃん・・・なにか、あった?」


みゆのママがあたしの前にお茶を出しながら問いかけてきた。


「え・・・?みゆママ。どうしてですか?」


あたしはみゆのママに聞いた。


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