あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
『どうしたらそんな酷いことができるの?
二人の部屋に他の女を入れて、私の立つキッチンに他の女を立たせて、その女の体が沈んだバスタブに私を沈めて、その女が使ってる枕を使わせたり、その女とのそういう汗が染みた布団に、よく平気で私を寝させたり抱けるわね!
気持ち悪いよ!吐きそう!』

「ごめんなさい……」

ヒロは号泣した。

『まさか……この部屋の鍵を持ってるの?』


「ごめん……騙されてスペアキー作られちゃったんだ」

江梨は手を振り上げた。

でも、ヒロは、

「痛いからやだ!」

と逃げ続けた。

(後でお姉さんにはぶたせたくせに)


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