あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
それから一ヶ月、ヒロと江梨は全く連絡が取れなかった。
江梨はユウとケイと三人でぴったり離れず、明かりもつけっぱなしで毎晩寝た。
自分の体をもがれたような心の痛みで、江梨は何も喉を通らず、もとに置いたダイエットコーラだけを口にして寝込んだ。
一週間過ぎたある日、手が震えて離乳食すらケイに与えられなくなった。
誰からかは覚えていない。江梨は忘れてしまったのだ。
ただ、ヒロは卒業を前にマンションを親に引き払われ、連れて帰られた事。
ヒロの友人から情報が入った事。
ヒロの浮気相手から頻繁に電話がかかってきて、ある事ない事聞かされた事。
ヒロの家に電話すると、ヒロの母親から頻繁に毒吐を吐かれていた事。
色情狂とか地獄の業火に焼かれて死ねとか言う内容であった事。
一日中泣き続けて、泣き続けて衰弱していった事。
絶対ヒロは親の前では江梨を悪く言って自分をかばっているのよと、浮気相手からの電話も続きとうとう卒業式の日が来た事。
銀行に内定していた事。
もうじきやっと結婚できるねと、皆で心待ちにしていたのに。
もう会えないの?
江梨はユウとケイと三人でぴったり離れず、明かりもつけっぱなしで毎晩寝た。
自分の体をもがれたような心の痛みで、江梨は何も喉を通らず、もとに置いたダイエットコーラだけを口にして寝込んだ。
一週間過ぎたある日、手が震えて離乳食すらケイに与えられなくなった。
誰からかは覚えていない。江梨は忘れてしまったのだ。
ただ、ヒロは卒業を前にマンションを親に引き払われ、連れて帰られた事。
ヒロの友人から情報が入った事。
ヒロの浮気相手から頻繁に電話がかかってきて、ある事ない事聞かされた事。
ヒロの家に電話すると、ヒロの母親から頻繁に毒吐を吐かれていた事。
色情狂とか地獄の業火に焼かれて死ねとか言う内容であった事。
一日中泣き続けて、泣き続けて衰弱していった事。
絶対ヒロは親の前では江梨を悪く言って自分をかばっているのよと、浮気相手からの電話も続きとうとう卒業式の日が来た事。
銀行に内定していた事。
もうじきやっと結婚できるねと、皆で心待ちにしていたのに。
もう会えないの?