あの夏の永遠～二度と会えない君へ～

君と出会うまでの辛かった日々 後半

その時の仕事で出会ったのが、当時大学講師の純一だった。

「僕は愛と言う感情がわからない。江梨ちゃんが愛を教えてよ」

そんな言葉から純一との交際が始まった。

３年半交際し一時は結婚も話し合った二人だが、結局子供のいる年上の江梨を純一が世間体を気にして結婚に至らず、流産を期に江梨は捨てられた。

そのショックから江梨はODをして、酷い後遺症を負った。

体にも傷ができた。
エアコンのない真夏の部屋で、３日間意識を無くしていた状況は体の数ヶ所を腐らせた。

足が一時期不自由になり、立てなかった。
その入院時にもし足が自由に動いたら今の江梨はなかったと思う。
もし動いたら、７階の病室の窓際のエアコンに乗って飛び降りたからだ。